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Before Cotton Tree and Grass - bast fibers Kei's collection Cotton Sri's collection

紙布 おおつづれ    たて糸ー藤 よこ糸ー藤糸に反故紙を巻きつけ

Shi-fu Otsuzure Warp-Wisteria Weft- Wisteria thread that was wrapped with spun paper

オクソザックリ 

”MOTTAINAI"展の和英両用のカタログを作成しました。

ご興味のおありの方はご連絡ください。

We made the catalogue for the exhibition in English and Japanese.

Please contact me ,if you are interested in purchasing it.

*ジャパニーズガーデンでの展示会のいきさつ−2011年4月−

オレゴン州のポートランドにあるジャパニーズガーデンは広大な日本庭園からなっています。学芸員のダイアンさんがギャラリー啓に来られたのは去年の春、「うちで展覧会をしませんか?」つぶやくように言われた言葉の重みにびっくりして、すぐには返事が出来ず、返事を延ばし延ばしにしておりました。

「どんなものを展示すればいいの?」、「その間、店はどうするの?」・・・・・現実味の無いお話と、最初からあきらめておりました。

しかし「アメリカで展示会」は私の中で、大きくなり始めてました。

2008年に「オクソザックリ展」を開催して、日本の庶民の知恵と工夫の中から生まれた「布」のすばらしさを皆さんと共有できた喜びは忘れられません。 2009年「米袋展」 2010年「角袋展」を通してますます 思は強くなっていきました。 

いつかは、長年温めていた木綿以前の布ー藤布、科布、オヒョウ、葛布、楮、紙布、大麻、苧麻等ー通称 「自然布」と呼ばれている布を順番に「オクソザックリ展」の後から計画したいと思っていました。

しかし、日本及び世界の経済事情は悪くなり、ギャラリー啓で開催するにはリスクがありすぎで、躊躇しておりました。 そんな時に、ダイアンさんからのお誘い・・・・・ムクムクと思いがまとまり決心しました。

今回はニューヨーク在住のやはり日本の庶民の布を扱っているスチーブンという人との二人展です。

スチーブンのサイト shop: www.srithreads.com


二人で話し合って、それぞれの役割分担を決めました。「ギャラリー啓」の役割は 「木綿以前」 まさに私が発表したいと思っていた分野です。彼の役割は 「木綿以後」 ボロや裂織り、刺子などすばらしいものを彼はコレクションしています。

- Before Cotton -

- After Cotton -

今年のジャパニーズガーデンのテーマが「もったいない」 なので、日本の質素に生きてきた庶民の布の、「時代も国境も超える」ほどのすばらしさを存分にお見せできたらと思っております。

只今 英語と日本語共のカタログの製作中です。カタログはギャラリー啓でも販売するつもりでおります。

ギャラリー啓の長年のコレクションの最初の発表の場所がギャラリー啓では無いことについて、申し訳なく思っておりますが、今回の展示会は、より多くの世界の人々に、能衣装でも、貴族のものでも、武士のものでもない、市井の日本の人達が生み出した美しい布を、知ってもらえるよい機会になるのではないかと思い至

りました。その為に最大限の努力をすることで、理解していただけたらと願っております。



2011年11月1日
ポートランドにて

一昨日に、無事ポ-トランドに着き、飾り付けの最中です。

ジャパニーズガーデンは広大な市の敷地内に、約50年前に作られた日本庭園です。

アメリカの日本庭園と聞くと、なんとなく西洋っぽいものを思い浮かべますが、

何の!確かな日本庭園なのです。

ただ背後に巨大なヒマラヤスギがあり、「やっぱり、京都と違う!」と

思ってしまいますだけです。

一昨日なんか、空港からこちらに来て、庭園の中を歩いていていますと、

京都から成田までの道中と

飛行機の中の時間は無かったのでは?

まだ京都に居るの?と思ってしまいました。

ただ、来園者が皆外国人なのです? 違う!! 

私が外人なのですが・・・・

変な感覚です。今日の朝は霧がかかってとても美しいので写真を撮りましたが

これを皆さんに送れば、「啓さんたら、大騒ぎしてアメリカに行くって言っていたけど

どこか嵐山あたりに隠れているの?」と思われてしまう心配があります。

何とか、4日のオープンに間に合うように頑張ります。






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